わが谷は緑なりき
HOW GREEN WAS MY VALLEY
(1941米/監督:ジョン・フォード/出演:ウォルター・ビジョン、モーリン・オハラ)
ジョン・フォードという監督はどうしてこんなに直球勝負の映画を恥ずかしげもなく堂々と撮ってしまうのか。こんなに大らかで楽しくて正義感にあふれていて、しかも甘くない、こんな映画を軽々と撮ってしまう監督っていったい何なんだろう。ジョン・フォードという監督そのものもそうだが作品自体もスケールがケタ外れに大きい。ウェールズの炭坑が舞台なのだが、煉瓦で出来た小さな谷の美しいこと美しいこと。人間ドラマも様々で、父と子、母と子、兄と弟、男と女、炭坑主と労働者、子どもたち、たった2時間の映画にこれだけの物語がゆったり収まっている。また、子役のロディ・マクドウォールが腕白で見ているこちらまで元気になる。
わが谷は緑なりき