ロミーとミッシェルの場合
ROMY AND MICHELE'S HIGH SCHOOL REUNION

(1997米/監督:デヴィッド・マーキン/出演:ミラ・ソルヴィノ、リサ・クドロー)

こんな小ネタで大いに笑わせてもらって凄く幸せになる映画(笑)。高校時代からハデハデなセンスでクラスから浮いていたロミーとミッシェルが、10年ぶりの同窓会に嘘で塗り固めた出世話を携えていざ出陣!! クラスメートたちとの姑息な意地悪合戦やくだらない悪口の言い合いが、いかにもあるあるって感じで親近感抜群。彼女たちの考える稚拙な出世話もキャリアウーマンへの雑誌で読んだような固定観念も爆笑もの。おまけにBGMがお気楽なMTV時代ばりばりの80年代ポップス!! 田舎で結婚して落ち着いている元クラスメートを見返すような、都会で好き放題やっている彼女たちの姿は痛快そのもの。


ロミオ&ジュリエット
ROMEO + JULIET

(1996米/監督:バズ・ラーマン/出演:レオナルド・ディカプリオ、クレア・デーンズ)

幼さを残す若い二人の恋がかわいらしい。すぐにズッコけるロミオ、思いこみの激しいジュリエット、世話焼きばあや、ホモっぽい神父(十字架のタトゥーにシースルーブラウス!)、柄の悪いロミオの取り巻き、などなど登場人物がユーモラス。監督のゲイっぽいセンスが面白い。刑事プリ夫が出てるだけの映画ではない(暴言)。
【原作】
ロミオとジューリエット』 シェイクスピア(岩波文庫)


ロミオ&ジュリエット / レオナルド・ディカプリオ


ロリータ
LOLITA

(1962英/監督:スタンリー・キューブリック/出演:ジェームズ・メイソン、ピーター・セラーズ)

ロリータの小悪魔ぶりも、メイソンの情けなさもいいけれど、やはりセラーズの怪演なしには語れない。「博士の異常な愛情・・・」へと続く変幻自在の不気味さには抱腹絶倒。ロシアから亡命したインテリ貴族のナボコフ自らが脚本を手がけた、小説家と映画作家のうれしい共謀作品である。ちなみに、ナボコフが小説「ロリータ」を発表する30年前に谷崎潤一郎は「痴人の愛」を書いている。上には上がいるもんだ。
【原作】
ロリータ』 ウラジミール・ナボコフ(新潮文庫)

ロリータ


ロング・グッドバイ
THE LONG GOODBYE

(1973米/監督:ロバート・アルトマン/出演:エリオット・グールド、ニナ・ヴァン・パラント)

エリオット・グールドのぼそぼそっとした喋り方が妙にステキで(爆)探偵フィリップ・マーロウのつかみどころのない魅力にすっかり参ってしまった。飼い猫をだますためだけにキャットフードの缶づめを入れ替える探偵なんて、そうそう居ないでしょ。親友の言うことを無条件に信じていたのにダマされたと知ったときには女であろうと何であろうと容赦なし。風来坊みたいなのんきさは一気に姿を消して、超クールな敏腕探偵に早変わり!バーバラ・スタンウィックやジェームズ・スチュワートやウォルター・ブレナンの物真似をする警備員がいたりして(またマーロウがよく当てるんだこれが)、もう映画愛に満ちた遊び心が楽しい。「MASH」でも「カプリコン・1」でもエリオット・グールドはひょうひょうと軽口を叩きつつ、ここぞというところでガツンと決めてくれる。ジャズっぽい音楽もムード満点。ハリウッドを讃えるエンディングも最高!
【原作】
長いお別れ』 レイモンド・チャンドラー(ハヤカワ・ミステリ文庫)

ロング・グッドバイ




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