レザボア・ドッグス
RESERVOIR DOGS

(1991米/監督・出演:クエンティン・タランティーノ/出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス)

のっけから、かなりしつこい会話の連発で観客を煙に巻き、魅了する。この流れるようなリズムといい、仲間うちで密告者を探り合う展開といい、いかにも犯罪映画のオマージュといった感じでありながら、かなり新鮮だし、音楽も最高。これがデビュー作なんて恐ろしい。過激で暴力的な描写にだまされそうになるが、映画への愛にあふれた繊細な映画。監督が脚本を練りに練っている姿がちらほらと見えるよう。


レザボア・ドッグス#デラックス版


レザレクション/復活
RESURRECTION

(1980米/監督:ダニエル・ペトリ/出演:エレン・バースティン、サム・シェパード)

交通事故で奇跡的に一命をとりとめた女が、神がかり的な力で傷ついた人々を癒していく。不思議なパワーを持ってしまった女と、異常に信心深い父に反発する男。ふたりが出会い協力することで、女はますます人間離れしたパワーを身につけていく。オバサンくさいバースティンに迫る男はなんと若きサム・シェパード!! ヒッピー風の長髪も彼がやると実にさわやか。風になびいてさーらさら、ジーンズに黒いTシャツってのも似合うし、鋭い眼光にくらくら、不良の顔して聖書に詳しいところにもくらくら、もう言うことなしのかっこよさ!! そんな彼から神よばわりされて女として見てもらえなくなったバースティン、あなたには心から同情します・・・。


抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より
UN CONDAMNE A MORT S'EST ECHAPPE OU LE VENT SOUFFLE OU IL VEUT

(1956仏/監督:ロベール・ブレッソン/出演:フランソワ・ルテリエ、シャルル・ル・クランシュ)

ナチスに捕らえられたフランス将校の気の遠くなるような脱走劇。主演のルテリエのストイックで冷静な目の輝きは、カミュやサルトル小説の主人公を彷彿とさせ、どこか哲学的でさえある。スプーンひとつでドアを壊し、ベッドのスプリング1本からロープを作る、決してあせらず少しずつ確実に計画を進めていく過程は、どんなに大がかりなアクションよりも鮮やかでドラマチック。


レスリー・ニールセンのドラキュラ
DRACULA:DEAD AND LOVING IT

(1996米/監督・出演:メル・ブルックス/出演:レスリー・ニールセン、ピーター・マクニコル)

吸血鬼に杭を打ち込んだ途端、スプラッタばりに血が吹き出るシーンには抱腹絶倒。いかにも俗っぽいドラキュラ伯爵は、まっ昼間からワインを片手に健全なピクニックをしたいと目論んでいる。帽子と称してカツラを身につけているのも笑える。こんなくだらないものを撮るのに、莫大な製作費をつぎ込むなんて、本当にクレイジー。




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