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□□ へっぽこ店主の日々雑記 □□2009/06/24
最近、頭痛がひどくてPC画面を長時間見ていられない。困った。

そんな中、映画「ハゲタカ」を見た。

TVシリーズは大好きで、すでに4回は通して見ている(見すぎ)。
さて、映画版。
面白かった。
映画を見ている間は完全に頭痛を忘れていた。
いわゆる“ハゲタカTHE MOIVE”って感じになってたら嫌だなあと心配していたが、予想を上回るドラマチックな展開でよかった。
それに、文句の付けようがない完璧なキャスティング。

まず、主人公・鷲津を演じる大森南朋が抜群にいい。
彼は「ヴァイブレータ」以来、もし私が映画監督だったら(←無意味な例え)主演に迎えたい男優ナンバーワンだ。

二番手の柴田恭兵もすごくいい。
いつもの軽い持ち味は捨てて、古き良き日本企業の精神を重んじる役柄を渋く演じていて、まるで武士のようだ。

そして、今回、日本企業を乗っ取ろうとする中国人役の玉山鉄二。
私は何度も言ってきたが、玉鉄は脇でこそ光ると思う(笑)。
工場でバスを待つ労働者たちの前にリムジンを横付けし、スッとドアを開けて、派遣工の青年に「乗って」。
で、高級ホテルに御飯を誘って断られると、今度は庶民的なファミレスで食事して親近感を抱かせる。
もうね、派遣工の森山君といっしょにまんまと丸め込まれて洗脳されるところだった(笑)。
エリートぽく見せていた彼が、バラまいたお札をみっともなく四つん這いで拾う姿もよかった。

あと、忘れちゃいけない松田龍平。
すっかり丸くなって旅館を継いでいる姿に笑った。
今回見て、ちょっと雰囲気変わったなあというか、今までこの人が持っていたピリピリした危うい感じがなくなったような気がした。
役柄のせいか。

株の買占めとか企業乗っ取りとか、利益追求や合理主義が美徳とされる世界を描いた作品だけど、だからこそ、そこに関わる人間たちの裏側はそこらへんのメロドラマよりもドロドロしていて、面白い。
ドロドロしすぎて、大げさすぎて、臭いくらいだ。
浪花節。演歌。そんな世界。
だけど、それがいい(笑)。

ラストで鷲津が農道に立ち尽くすシーンがいい。
TVシリーズを見た人には、ああ、あの鷲津がこんなに人間らしくなって・・・と感慨深い。
その人間くささたるや、「人情派ファンドマネージャー鷲津」とかいうタイトルでシリーズ化できそうな勢いだ(ないよ)。

私はTVシリーズからのファンだから、これを1本の映画としては公正にジャッジできないけど、TVドラマの映画化としてはかなり面白いと断言できる。
内容的にはTVシリーズの続編にあたるので、あらかじめTV版をチェックしておいた方がより楽しめるかも。

あ、あと、蛇足だが、鷲津の私服が微妙にロックっぽいのが気になった。
大森さん個人の趣味じゃないかと私は勝手に思っている(笑)。

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